エアロフォンの演奏姿勢(後編) 親指と手首が痛くならない持ち方
こんにちは、しゅうこです。
前回はエアロフォンの「座り方」「背筋の伸ばし方」「ストラップの位置調整」について詳しくお話ししました。
今回の後編では、手の痛みに関わる「持ち方・構え方」や「立ち姿勢」のコツをお届けします。
- 椅子には前半分くらいに浅く座り、足の裏をしっかり床につける
- 背筋は軽く伸ばし、前傾姿勢や顎の上がり・下がりすぎに注意する
- 顔の角度は変えず、エアロフォンを口元に近づけてストラップを調整する
正しい姿勢を意識するようになってから、私は体の痛みが格段に減って練習時間を延ばすことができるようになり、ますますエアロフォンが大好きになりました!
姿勢の改善はすぐに効果が出るものではありませんが、焦らず少しずつ継続することが大切です。続けていると、ある日突然「あれ?少し楽かも!」と思える瞬間がやってきます。
なお、体格によって適切な姿勢は異なりますので、今回は身長154cmの一例として参考にしてみてください。
体の力を抜いて、楽に演奏できる姿勢を一緒に目指していきましょう!
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目次
座り演奏のつづき:右親指や首が痛くなる原因を発見!
前編でもお見せしましたが、まずは私の過去の演奏姿勢をもう一度振り返ってみます。
実はこれ、私が目指している理想の姿勢とは違っていたのですが、当時はこの姿勢で練習するのには理由がありました。楽器の重さを椅子で支えられるため、以下のようなメリットがあったのです。
- 首への負担が少ない
- 右親指が痛くなりにくい
家ではこの姿勢で練習し、レッスンの時は首と右親指の痛みをなんとか30分間我慢する…という状態で続けていました。
「きっと何かおかしいな」と思いつつも、当時はこれが一番楽だったため、どこをどう改善すればいいのか分からずにいました。
その後、レッスンで先生からアドバイスをもらいながら少しずつ姿勢を改善した結果、ようやく痛みの原因を突き止めることができました!
- 首が痛くなる原因:ストラップの正しい使い方を理解していなかったこと
- 右親指が痛くなる原因:楽器の持ち方(構え方)が間違っていたこと
「ストラップの使い方」については前編で詳しくお話ししましたので、この後編では主に「楽器の持ち方」について詳しく解説していきます。
エアロフォンの正しい持ち方(構え方)とバランスのコツ
椅子の座り方やストラップの調整ができたら、次は具体的なエアロフォンの持ち方について考えていきましょう。
- 右親指の痛み対策
- 脇を軽くしめる
- バランスをとる
右親指の痛み対策!サムフックから指を離してみる
練習していて右親指が痛くなってしまう方は、サムフックに添えた右親指にエアロフォンを乗せて、指で重さを支えている可能性がとても高いです。私がまさにその状態でした。
サムフックに指をしっかり添えてしまうと、慣れないうちは上方向に力が入りやすくなります。すると楽器を右親指に乗せる形になり、指を痛めてしまう原因になります。
そこで、サックス奏者の方のブログを読んで色々と試行錯誤した結果、私がたどり着いた結論が「サムフックから指を離す」ということでした。
あえて指を少し離すと、上方向ではなく「前方向」に押し出すような力が加えやすくなり、右親指の痛みが軽減されます。
このとき、エアロフォンと指の接地点は「指の側面」にするのがポイントです。指の腹で前に押し出そうとすると、手のひらが前方に反ってしまい、今度は手首を痛めやすくなるので注意してください。
イメージとしては、ペットボトルや丸太を軽く握るような形でエアロフォンを持つとリラックスできます。
- 右親指:重さを支えるのではなく、楽器の角度を微調整する程度の力加減にする
- 左親指:オクターブキーをすぐ押せる位置で、サムレストに軽く添える程度にする
楽器の重さは親指ではなく、ストラップを使って首や肩にしっかりと預ける。
これだけで、親指にかかる負担はかなり減らすことができます。
もし「私はサムフックに指をしっかり添えた方が安定する!」という方の場合は、右親指で重さを支えるのではなく、力をかける向きを「前方向」に意識してみると痛みにくくなりますので、ぜひ試してみてください。
※なお、エアロフォンは機種によってサムフックの形状が異なります。例えばAE-10のサムフックはAE-20よりもだいぶ大きく指を添えやすく感じますが、「右親指の力を前方向に向ける」という基本のコツはどの機種でも共通です。(※AE-10は現在販売終了しています)
脇は軽くしめて手首を自然な角度に
演奏中に余計な力が入ってしまうと、どうしても肩が上がり、両親指だけで楽器を支えようとしてしまいがちです。
先ほど触れたように、右親指の腹で楽器を前に押そうとすると、自然と脇が開いてしまいます。そうなると手首が前に反り返り、痛めてしまう原因になります。
ここでのコツは、脇を軽くしめることです。脇をしめることで楽器との接地点が自然に「指の側面」になり、手首も無理のない角度に戻ります。
腕の力を抜いて、ストラップに重さをしっかり預けるとリラックスしやすいです。
私の場合は、脇が開きすぎると腕が上がって疲れてしまうため、肘を脇腹に軽くつけるようにして支えています。ただ、逆に腕の力を抜きすぎると今度は顔が下を向いてしまい、下唇を強く噛みやすくなるのでバランスが本当に難しいところです。
ぜひ適度に休憩を挟みながら、少しずつ感覚を掴んでください。
ストラップ・前歯・両親指の3点でバランスをとる
持ち方や脇の角度が落ち着いたら、最後は楽器全体のバランスです。
エアロフォンを吹いていると、例えば中音域の「ド♯(全てのキーを離す運指)」などの時に、楽器に触れているのが「口元」と「両親指だけ」という状態になり、グラグラとバランスが崩れやすくなります。
そんな時は、ストラップ・前歯・両親指の3点を使って、全体でバランスをとる意識を持つと、楽器が安定しやすくなります。
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立って演奏する場合のポイントと反り腰対策
次に、立って演奏する場合のポイントです。基本的には座って演奏するときと大きな違いはありませんが、以下の点に注意してみましょう。
- 軽く背筋を伸ばして立つ
- 土台が安定するように、足は肩幅程度に軽く開く
- 顎が上がりすぎたり下がりすぎたりしない位置で、ストラップの長さを調整する
- 目線が下がりすぎないよう、譜面台の高さを合わせる
そして、座り姿勢・立ち姿勢のどちらにも共通して気をつけているのが、「反り腰にならないようにすること」です。
演奏に集中していると、気がつかないうちにお腹の力が抜けて反り腰になってしまいがちです。そのため、私は体幹でしっかり体を支えるように意識しています。
逆にお腹の力が抜けて反り腰の体勢になってしまうと、連動して顎が上がりやすくなり、結果として腰を痛める原因にもなります。特に女性は腹筋の筋力が弱いことが多く、反り腰になりやすいと言われています。
体幹でしっかり支えられるようになると、息の吹き込み(ブレスコントロール)も改善します。
\ 演奏が楽になるストラップ! /
まとめ
前編・後編の2回にわたり、エアロフォンの演奏姿勢について細かく分解して解説してきました。ポイントのおさらいです。
- 椅子の座り方:前半分に浅く座り、足裏を床につける
- 背筋の伸ばし方:お腹に少し力を入れ、反り腰を防いでまっすぐに
- ストラップの調整:顔の角度を変えずに口元にピタッと合わせる長さにする
- 楽器の持ち方:右親指に重さを乗せず、サムフックから少し離して「前方向」へ意識を向ける
- 脇の角度:脇を軽くしめて、手首が自然な角度になるようにする
- 全体のバランス:ストラップ、前歯、両親指の3点で楽器を安定させる
「言うは易く行うは難し」ではありますが、いかに余計な力を抜いてリラックスした状態で楽器を持てるかが、体に負担をかけず長時間の練習を楽しむための最大の鍵になります。
体格や手の大きさによって個人差はありますが、楽に演奏できるフォームを探すうえでの小さなヒントやきっかけになればとても嬉しいです。
焦らず一歩ずつ、一緒にコツコツ頑張っていきましょう!